電磁波が健康に影響を与える仕組み

細胞死の結末

 

ここまで、DNA損傷からの細胞周期停止、ミトコンドリア損傷、神経炎症による細胞死の経路について説明してきました。

そして細胞死は、精子減少、卵胞減少、不妊、奇形、低出生体重児、神経変性疾患、記憶力低下、発達障害、不整脈、ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病などへとつながり、健康に影響を与えます。

目次All_Pages

男性不妊・精子減少

精巣の細胞死

男性の精巣ではさかんに細胞分裂が行われており、精子は1日に5,000万~1億個ほど作られています。

以下は精巣において精子が形成される過程です。

まず幹細胞である精原細胞が分裂して一次精母細胞となります。また精原細胞は分裂して自己複製も行います。

一次精母細胞は分裂して二次精母細胞となり、さらに二次精母細胞が分裂して精細胞となります。

そして精細胞が成長すると精子へと変化します。

以上のとおり精巣においてはさかんに細胞分裂が行われているため、DNA損傷や複製ストレスなどによって細胞周期が停止すると、大量の細胞死が発生して精子が減少するものと考えられます。

実際、ラットやマウスを使った実験で、携帯電話からの電磁波被曝により、精巣細胞の細胞周期が停止して、細胞死が誘導されたことが示されています。(Kesari et al. 2011, Pandey et al. 2016, Bin-Meferij and El-Kott 2015)

そして、男性不妊の90%もが精子減少に起因しており (Kumar and Singh 2015)、精子減少は男性不妊に直結します。

したがって細胞周期停止により、精巣において細胞死が増加すると、精子が減少して男性不妊が増加することになります。

電磁波による男性不妊・精子減少

そして実際、電磁波被曝により精巣が損傷、精子が減少・劣化し、男性不妊が増加することが示されています。これらの研究は以下の記事の1ページ目からご覧いただけます。

生殖機能の異常 (ページ 1)

精巣の損傷 男性不妊・精子減少

電磁波被曝により、精子が減少し、男性不妊、女性不妊、流産、先天異常、低出生体重児などが増加し、また男児出生率が減少することが示されています。 近年、精子の数は減少傾向にあり、不妊、流産、先天異常、低出… 記事全文を読む

女性不妊

卵巣の細胞死

卵巣内には、卵胞と呼ばれる細胞の集まりが多数あり、それぞれが1個の卵子 (正確にはその前駆体である卵母細胞) を含んでいます。 卵胞は、卵子、卵子を支える顆粒膜細胞、顆粒膜細胞を覆う被膜である莢膜細胞で構成されています

卵胞

以下は卵胞が成熟するまでの流れです。

卵胞は通常、原始卵胞と呼ばれる休眠した状態で卵巣内に蓄えられています。

このうちいくつかの原始卵胞がホルモンの刺激を受け、一次卵胞、二次卵胞、成熟卵胞と約1年かけて段階的に成長します。

卵胞が成熟卵胞まで成長すると排卵を行います。

この過程で排卵まで至らなかった卵胞は、卵胞閉鎖と呼ばれる卵胞の死に至ります。

この卵胞閉鎖ですが、卵胞の顆粒膜細胞の細胞死によって引き起こされていることが実証されています。(SUGINO 2005)

卵胞閉鎖は、女性不妊と強く関連していることが示されており (Yao et al. 2021)、ある研究では原因不明の不妊症の女性において、顆粒膜細胞の細胞死が3倍になっていることを発見しました。 (İdil et al. 2004)。

したがって卵巣において細胞死が増加すると、卵胞閉鎖が増加して女性不妊が増加することになります。

電磁波による女性不妊 1

そして実際、電磁波被曝により卵巣が損傷し、卵胞の顆粒膜細胞の細胞死が増加、そして閉鎖卵胞が増加し、女性不妊が増加すること確認されています。これらの研究は以下の記事の1ページ目からご覧いただけます。

生殖機能の異常 (ページ 1)

卵巣の損傷 女性不妊

電磁波被曝により、精子が減少し、男性不妊、女性不妊、流産、先天異常、低出生体重児などが増加し、また男児出生率が減少することが示されています。 近年、精子の数は減少傾向にあり、不妊、流産、先天異常、低出… 記事全文を読む

受精卵の細胞死

卵子が受精すると、胚発生と呼ばれる受精卵から胎児 (妊娠第8週) になるまでの過程を開始します。

胚発生は卵割、胞胚形成、原腸形成、器官形成という段階に分けられます。

胚発生
卵割期

卵割期では、受精卵が細胞分裂を繰り返し、細胞数が1→2→4→8→16、、、と2の累乗の形で増加していきます。成長を伴わない分裂を行うため、受精卵が単純に分割されたように見えます。

卵割期

この段階で受精卵の分割が停止してしまうことがあり、女性不妊の原因として知られています。(Mohebi and Ghafouri-Fard 2019)

実のところ、この長期間分割を停止した受精卵は細胞死に至っており、卵割期に停止した受精卵の90%もが細胞死の兆候をみせていることがわかっています。(Hardy 1999)

受精卵の細胞死は胚の喪失に直結し、着床失敗となります。

したがって細胞周期停止により、卵割期の受精卵の細胞死が増加すると、女性不妊が増加することになります。

胞胚形成期

卵割期で細胞数が増えると、続く胞胚形成期において受精卵の細胞は卵の内面に整列し、胞胚腔と呼ばれる液体で満ちた空洞を形成します。さらに内細胞塊と呼ばれる、後に胎児となる細胞群を形成します。

この受精から5-6日目に形作られる胚のことを、胚盤胞 (哺乳類以外では胞胚) といいます。

胞胚形成期

胚盤胞が胎盤に着床した時点で、妊娠が成立したものとみなされます。

卵割期では良好な胚においては細胞死が見当たらない一方、胞胚形成期に入ると胚に細胞死が散見されるのは一般的な特徴になります。(Hardy 1999)

それでいてやはり、細胞死の増加は胚の質を低下させるようです。形態が良好な胚盤胞では細胞死は10%未満でしたが、形態が不良な胚盤胞では27%にも上りました。(Hardy 1999)

そして、高品質の胚盤胞の着床率は高く、低品質の胚盤胞の着床率が低いことが示されています。(Balaban et al. 2000)

胚盤胞の着床失敗は胚の喪失につながり、不妊の原因となります。 (Seshagiri et al. 2009)

したがって細胞周期停止などにより、胞胚期の胚盤胞の細胞死が増加すると、女性不妊が増加することになります。

電磁波による女性不妊 2

そして実際、電磁波被曝により胚盤胞が損傷し、その細胞死が増加、そして女性不妊が増加すること確認されています。これらの研究は以下の記事の1ページ目からご覧いただけます。

生殖機能の異常 (ページ 1)

受精卵の損傷 女性不妊

電磁波被曝により、精子が減少し、男性不妊、女性不妊、流産、先天異常、低出生体重児などが増加し、また男児出生率が減少することが示されています。 近年、精子の数は減少傾向にあり、不妊、流産、先天異常、低出… 記事全文を読む

奇形

胚の細胞死

胚発生における細胞死は奇形を引き起こす可能性があります。

原腸形成期における、アルコール、ニキビの内服薬イソトレチノイン、リウマチの内服薬メトトレキサート、低酸素、電離放射線、高体温ストレスへの曝露は、頭蓋顔面奇形を引き起こします。その多くに共通する特徴は、胚が補うことができない過剰な細胞死です。(Sulik et al. 1988)

原腸形成期・器官形成期における、サリドマイドへの曝露は、発達初期の四肢において酸化ストレスを発生させ、細胞死を誘導し、四肢欠損をもたらします。(Knobloch and Rüther 2008)

器官形成期における、ニコチンへの曝露は、神経管において酸化ストレスを発生させ、細胞死を誘導し、二分脊椎などの神経管閉鎖障害が引き起こされます。(Zhao and Reece 2005)

したがって原腸形成期・器官形成期の胚の細胞死が増加すると、奇形が増加することになります。

電磁波による奇形

そして実際、電磁波被曝により胚が奇形化し、先天異常が増加すること確認されています。これらの研究は以下の記事の1ページ目からご覧いただけます。

生殖機能の異常 (ページ 1)

奇形化 先天異常

電磁波被曝により、精子が減少し、男性不妊、女性不妊、流産、先天異常、低出生体重児などが増加し、また男児出生率が減少することが示されています。 近年、精子の数は減少傾向にあり、不妊、流産、先天異常、低出… 記事全文を読む

低出生体重児

胎盤の細胞死

胎児は胎盤の絨毛と呼ばれる組織を経由して、母親の血液から酸素や栄養を受け取っています。

胎盤

絨毛の発達不良は、胎児発育不全における胎盤の特徴であり、結果として胎児への酸素と栄養の供給が不十分になります。(Scifres and Nelson 2009)

また、胎児発育不全において絨毛の細胞死の増加が示されており、これは絨毛の発達不良の原因と考えられています (Scifres and Nelson 2009)

つまり胎盤の絨毛の細胞死が増加すると、胎児発育不全が増加し、低出生体重児が増加することになります。

全身の細胞死

文献の証拠は少ないですが、他の組織における細胞死も胎児発育不全につながるはずです。

電磁波は胎盤関門を無視して、胎児の全身の細胞に直接干渉することができると考えられます。

さかんな細胞分裂の過程にある胎児が電磁波を被曝すると、体中の細胞で活性酸素が増加し、細胞周期が停止して細胞死が増加、結果的に発育不全に至るということは、想像に難くありません。

例えばマウスを使った実験では、遺伝子操作によって活性酸素を過剰に発生させると、胎児は低出生体重となり、新生児期の発育が遅れました。(Ishii et al. 2011)

したがって細胞周期停止によって、胎児の体中で細胞死が増加すると、胎児発育不全が増加し、低出生体重児が増加するものと考えられます。

電磁波による低出生体重児

そして実際、電磁波被曝により発育が遅延し、低出生体重児が増加することが確認されています。これらの研究は以下の記事の1ページ目からご覧いただけます。

生殖機能の異常 (ページ 1)

発育遅延 低出生体重児

電磁波被曝により、精子が減少し、男性不妊、女性不妊、流産、先天異常、低出生体重児などが増加し、また男児出生率が減少することが示されています。 近年、精子の数は減少傾向にあり、不妊、流産、先天異常、低出… 記事全文を読む

神経変性疾患

脳の免疫反応からの神経変性

脳の免疫反応として、ミクログリア、アストロサイトといったグリア細胞が活性化します。

活性化アストロサイト (反応性アストロサイト) は、特にアルツハイマー病やALSで増加しており (Ben Haim et al. 2015)、いくつかの神経変性疾患の発症や進行に関与しているとみられています。 (Phatnani and Maniatis 2015).

慢性的なミクログリアの活性化も、神経変性疾患の発症や進行に関与しているとみられています。(Smith et al. 2012)

さらに先述の通り、脳の免疫反応は興奮毒性を引き起こします。

そして興奮毒性は、ハンチントン病、アルツハイマー病、ALS、パーキンソン病、多発性硬化症など、多数の神経変性疾患において観察されていることが知られています。(Salińska et al. 2005)

したがって脳における免疫反応は神経変性疾患につながると言えます。

ミトコンドリア損傷からの神経変性

ミトコンドリアは、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、ALSなどの加齢に関連する神経変性疾患において重要な役割を担っているとみられています。 (Federico et al. 2012)

酸化ストレスと構造的・機能的に損傷したミトコンドリアは、アルツハイマー病の初期の顕著な特徴です。そして、活性酸素とミトコンドリア障害が関与する悪循環のスパイラルは、アルツハイマー病の病因に極めて重要です。(Wang et al. 2014)

また、ミトコンドリア膜透過性遷移孔の開孔が、ニューロンに興奮毒性を引き起こし、細胞死をもたらしたことが観察されています。(Liu et al. 2015, Choi et al. 2013)

したがって脳におけるミトコンドリア損傷は神経変性疾患につながると言えます。

電磁波による神経変性疾患

そして実際、電磁波被曝により脳が損傷し、神経変性疾患、特にアルツハイマー病とALSが増加することが確認されています。これらの研究は以下の記事の2ページ目からご覧いただけます。

脳機能の異常 (ページ 2)

脳の損傷 神経変性疾患

電磁波被曝により、子どもの問題行動やADHD、アルツハイマーやALSなどの神経変性疾患、うつ病、自殺、電磁波過敏症、体内時計の乱れ、神経伝達障害が増加することが示されています。 近年、学力は低下傾向に… 記事全文を読む

記憶力の低下

海馬萎縮

海馬は記憶能力に関わる脳の器官であり、海馬の萎縮 (容積の減少) が観察される様々な病理において、記憶力の低下も合わせて観察されています。

アルツハイマー病の病理は海馬の萎縮から始まり (Dhikav and Anand 2011)、記憶力低下が最初の症状のひとつです (Jahn 2013)。

大うつ病患者は海馬が減少しており (Videbech 2004)、また記憶力が低下しています。 (Burt et al. 1995).

低出生体重児は海馬が減少し、記憶力が低下がみられるという研究結果があります。 (Isaacs et al. 2000, Aanes et al. 2019)

外傷性の脳損傷患者では、海馬が減少し、記憶力の低下が見られるという研究結果があります。 (Bigler et al. 1996, Monti et al. 2013)

神経変性がもたらすニューロンの損傷・細胞死は、脳組織の萎縮につながります。

したがって海馬における神経変性は、海馬の萎縮を引き起こし、記憶力低下につながるものと考えられます。

電磁波による記憶力低下

そして実際、電磁波被曝により海馬などのニューロンが変性・減少すること、そして記憶力が低下することが確認されています。これらの研究は以下の記事の2ページ目からご覧いただけます。

脳機能の異常 (ページ 2)

脳の損傷 記憶力低下

電磁波被曝により、子どもの問題行動やADHD、アルツハイマーやALSなどの神経変性疾患、うつ病、自殺、電磁波過敏症、体内時計の乱れ、神経伝達障害が増加することが示されています。 近年、学力は低下傾向に… 記事全文を読む

発達障害

脳萎縮

ADHDの子どもは、対照群と比べて脳の容積が全体的に減少しているという決定的な証拠が、現在得られています。(Krain and Castellanos 2006)

最近、横断的な大規模分析で、ADHDにおける扁桃体、側坐、海馬の減少が明らかになりました。 (Hoogman et al. 2017)

プルキンエ細胞の顕著な喪失は、自閉症において最も一貫した所見であり、プルキンエ細胞の選択的脆弱性が自閉症の病因に関与しているという説があります。(Kinnear Kern 2003)

神経変性がもたらすニューロンの損傷・細胞死は、脳組織の萎縮につながります。

したがって脳における神経変性は、脳組織の萎縮を引き起こし、ADHDや自閉症などの発達障害につながるものと考えられます。

電磁波による発達障害

そして実際、電磁波被曝により海馬のニューロンやプルキンエ細胞が変性・減少すること、そして多動性や問題行動やADHDが増加することが確認されています。これらの研究は以下の記事の2ページ目からご覧いただけます。

脳機能の異常 (ページ 2)

脳の損傷 多動性 問題行動・ADHD

電磁波被曝により、子どもの問題行動やADHD、アルツハイマーやALSなどの神経変性疾患、うつ病、自殺、電磁波過敏症、体内時計の乱れ、神経伝達障害が増加することが示されています。 近年、学力は低下傾向に… 記事全文を読む

不整脈

心筋の細胞死と線維化

心筋細胞などの機能的な細胞が喪失し、かわりにコラーゲンなどの構造的な成分に置き換わってしまうことを、線維化 (傷跡化) といいます。(Piek et al. 2016)

心臓における線維化は、心臓の硬化とリモデリング (構造的・機能的変化) をもたらし、多くの慢性的な心疾患における主要な死因としての認識が高まっています。(Piek et al. 2016)

例えば線維化は不整脈の重要な危険因子です (Kazbanov et al. 2016)。

脈が遅くなる不整脈である徐脈は、洞房結節または房室結節の伝導ブロックに起因し、多くの場合線維化が原因です。 (Verheule and Schotten 2021)

洞房結節は心臓のリズムを作りだす心筋で、天然のペースメーカーとして知られています。

肺・全身に血液を送る部屋である、心室の線維化が進むと、心臓の異常な電気的活動が促進され、最も致死的な不整脈である心室細動を引き起こすことが実証されています。 (Morita et al. 2014)

したがって心臓における細胞死は線維化を引き起こし、不整脈などの心疾患の増加につながることになります。

電磁波による不整脈

そして実際、電磁波被曝により洞房結節含む心筋の細胞死が増加して線維化すること、また不整脈、なかでも徐脈が増加することが確認されています。これらの研究は以下の記事の3ページ目からご覧いただけます。

様々な臓器の異常 (ページ 4)

心臓の損傷 不整脈

電磁波被曝により、不整脈、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖尿病、自律神経の乱れ、肝機能低下、腎機能低下、白内障などが増加することが示されています。 近年、不整脈、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖… 記事全文を読む

COPDとぜんそく

慢性炎症

慢性閉塞性肺疾患は、気道の慢性炎症と、肺胞の進行性破壊によって特徴付けられ、ほとんどの場合、喫煙によって始まる過程です。 (Demedts et al. 2006)

発症にはいくつかの仕組みが関与しており、肺への炎症細胞の浸潤 (免疫反応)、タンパク質分解の不均衡、酸化ストレス、細胞死などが挙げられます。(Demedts et al. 2006)

ここまで説明した通り、電磁波はこのうち免疫反応、酸化ストレス、細胞死に関与しています。

ぜんそくもまた、肺への炎症細胞の浸潤を伴う、気道の慢性炎症を特徴とし (Hamid and Tulic 2009)、酸化力の増加と抗酸化能の低下の両方から生じる強い酸化ストレスと関連しています (Sahiner et al. 2011)。

したがって肺における免疫反応・酸化ストレス・細胞死は、慢性閉塞性肺疾患とぜんそくの増加につながる可能性があります。

胎児期の肺機能低下

慢性閉塞性肺疾患は従来、成人喫煙者の疾患と考えられてきました。しかし、出生前の肺の成長への影響など、早期の生育上の問題が将来の慢性閉塞性肺疾患のリスクを高めるという重要な疫学的証拠があります。 (Bush 2008)

ある研究結果は、成人期における気道機能は、胎児の発育期と生後数か月で決定される可能性を示唆しました。 (Gibson and Simpson 2009)

またある研究では、7歳までにぜんそくを発症する子どもは、新生児の時に肺機能の低下と気道過敏性の増加がみられ、この肺機能低下は7歳まで進行することがわかりました。 (Bisgaard et al. 2012)

したがって、胎児期の肺の細胞死は肺機能の低下につながり、子ども期のせんそくや成人期のCOPDの増加につながる可能性があります。

電磁波によるCOPD、ぜんそく

そして実際、電磁波被曝により肺において酸化ストレスが増加し、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそくが増加することが確認されています。

また、電磁波が胎児の肺の成長を阻害することを示した研究もあります。

これらの研究は以下の記事の3ページ目からご覧いただけます。

様々な臓器の異常 (ページ 4)

肺の損傷 慢性閉塞性肺疾患・ぜんそく

電磁波被曝により、不整脈、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖尿病、自律神経の乱れ、肝機能低下、腎機能低下、白内障などが増加することが示されています。 近年、不整脈、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖… 記事全文を読む

糖尿病

膵臓の細胞死

膵臓のランゲルハンス島のβ細胞は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌します。

1型糖尿病では診断時にβ細胞量が70-80%、2型では25-50%も減少しています。(Bucchieri et al. 2002)

β細胞の減少はインスリン分泌量の減少に直結するため、血糖値が上昇して糖尿病につながります。

したがってランゲルハンス島の細胞死が増加すると、β細胞量が減少してインスリン分泌量が減少し、血糖値が上昇して糖尿病が増加することになります。

電磁波による糖尿病

そして実際、電磁波被曝により膵臓のランゲルハンス島が損傷して細胞量が減少、インスリン分泌量が減少、血糖値が上昇、糖尿病が増加することが確認されています。これらの研究は以下の記事の3ページ目からご覧いただけます。

様々な臓器の異常 (ページ 4)

膵臓の損傷 糖尿病

電磁波被曝により、不整脈、心筋梗塞、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖尿病、自律神経の乱れ、肝機能低下、腎機能低下、白内障などが増加することが示されています。 近年、不整脈、慢性閉塞性肺疾患、ぜんそく、糖… 記事全文を読む

記事の最初に戻る

石塚 拓磨

石塚 拓磨

北海道函館市在住。大学では情報工学を専攻し、エンジニアとして10年以上の経験があります。
このサイトを通じて少しでも多くの人が電磁波の危険性について気づいていただければ幸いです。

health

ja

翻訳中